思春期におこる反抗期を抑え気持ちよく過ごすには

 今回は小学生が成長していくうえで、いずれは迎える反抗期。そんな反抗期をできる限り抑えた状態、または、緩和させるためにはどのようなことが教育上大切なのかを考えていきたいと思います。とは言っても反抗期は実はすごく大切なものなのです。

反抗期とは

 そもそも反抗期とは、精神発達の過程で起きるもので、自分以外の他人の指示に対して起きる拒否や抵抗などの反抗的な行動をとることが多く見受けられる時期のことです。これは、子どもが大人になるための過程の中で必ずしも、通る過程といわれています。反抗期は二度あるといわれており、幼児期に起こる反抗期を第一反抗期、思春期に起こる反抗期を第二反抗期としています。そして今は知らない方も、多いかと思いますが、第一、第二の間に起こる、中間反抗期と呼ばれるものもあります。これら反抗期に起こり得る行動としては、保護者に何かと口答えをして食って掛かる、常にイライラしていて会話をしようとしない、生活態度など目につき注意しても聞こうとしない、保護者のすることにすべて嫌気がさすなどが代表的なものといえます。今まではなんでも素直に聞いてくれていた我が子が、いきなり何もかも突っぱねるようになり、聞いたこともない言葉を発したら、お父様、お母様はとても悲しいですよね。この反抗期を抑えるために何ができるのか。紹介していきたいと思います。

反抗期の子どもに対してしてはいけない二つのこと

 反抗期を抑えるために保護者ができるだけ避けたほうがよい行動があります。まず、反抗期は上でも説明したように、保護者のいうことが何もかも嫌になる時期です。保護者としては、少しのことが気になり注意をしたくなるとは思いますが、そこをぐっと抑え少し注意するラインを上げてみてください。注意するラインを少し上げると子どもとしてもストレスが緩和された状態で過ごすことができると思います。

 もう一つは、両親とも注意をすることです。親を突っぱね気持ちのやりどころがない我が子を二人で注意していては、どんどん悪化していくばかりです。普段顔を合わせることの多いお母様が注意をするのなら、お父様は子どもの話の聞き役に回ることで子どもも自分のことを分かってくれる人もいると気持ちにも少し余裕ができ、ストレスの軽減や心の安心にも繋がります。

 これら二つのことに気をつけるだけでかなり反抗期は抑えられます。

反抗期は成長を表すサイン

 保護者としてはとても悩み、早く過ぎてほしい反抗期。ですが反抗期はとても大切なもので子どもが立派に成長していることを表すサインです。嫌になってしまうことも多々あるとは思いますが、反抗期が来るということは立派に成長しているのだなと安心し、我が子の成長に向き合ってあげてください。